呼吸の話になると必ず出てくる単語が「横隔膜」です。
呼吸筋の一つで、息を吸うときに働きます。横隔膜の位置は、呼吸に連動して変化します。
横隔膜が下がると息を吸い、横隔膜が上がると息を吐きます。
息を吸った時、横隔膜はほぼ平らに、第7肋骨の近くまで下がっています。
息を吐いた時、横隔膜はドーム型になり、右側は第4肋骨の近くまで上がっています。(左側は右側より低くなる)
なぜ、左右で高さが違うのでしょうか。
横隔膜の上には心臓と肺があります。心臓がわずかに左に位置するため、その下にある横隔膜も水平ではなく、左下がりになっています。横隔膜が下がったときには、心臓も連動して少し下に伸び、縦長になります。
横隔膜の下にはどんな臓器があるのでしょうか。
横隔膜の真下には肝臓や胃があります。お腹いっぱいご飯を食べた後に胸いっぱい息を吸いにくいのは、胃が膨らんで横隔膜が下がりにくくなるためです。
ヨガ直前にご飯を食べない方が良いのは、深く呼吸するためでもあります。またレッスン前の水分補給は、一度に大量の水を飲むのではなく、少量を複数回に分けて行うと良いでしょう。
P.S. 最大限息を吸って吐いた場合、横隔膜の移動距離は4~6cmほどと言われています。次回、ビクラムヨガの最初の呼吸法をやるときには、横隔膜の動きをイメージしながらやってみてはいかがでしょうか。
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