椎間板は椎体と椎体の間にあり、周りは線維状、中央はゲル状の組織からなっています。
ゲル状の組織のことを髄核といい、約80%が水分でできています。
椎間板は圧がかかると水分が出ていき、圧が減ると水分が入っていく性質があります。
持続的な圧力負荷がかかると椎間板から水分が流出し続け、体積が減ります。
朝よりも夜の方が身長が低くなるのは、椎間板の体積変化によるものです。
では、持続的な圧力負荷とはどういうものなのでしょうか?
答えは、同じ姿勢を続けることです。
人間は立っているときは体重の約2倍の負荷が椎間板にかかります。
座るとさらに負荷が大きくなります。
そして、椎間板の天敵といえるのが前傾姿勢で座ることです。
オフィスや自宅のデスクで、少し前のめりの体勢で書類を読んだり、パソコンを見たりしていませんか?
椎間板を健康に保つには、同じ姿勢を取り続けないこと、こまめに動かすことが大切です。
成人の椎間板には血管が通っておらず、近くを通る血管から酸素や栄養をもらいます。
それらを取り込むには髄核の水分の移動が必須です。
運動やストレッチを行い、椎間板に圧をかけたり緩めたりすることで、髄核内、髄核内外に水分を循環させることが重要となります。
【おすすめストレッチ】
ジェントルストレッチクラスでも時々行うCat-Cow Stretch。
⑴四つん這いになります。(肩関節の真下に手首、股関節の真下にひざ関節が来るように)
⑵息を吸いながら顔を上げて背中を反ります。
⑶息を吐きながら背中を丸めて頭を下げます。
⑷繰り返す。
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